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协働、静、尊重――日本文化には「世界のリーダーシップの共通
项」があった
「协働、静かであること、互いを尊重すること。私がい
ま関わっているリーダーシップ学习において大切にしてい
ることだが、それはそもそも、日本が文化として备えてい
ることだ」――。
2010年1月25日に开催された『ダイアログBar』のゲス
ト、Bob Stilgerさんは约100人の参加者を前に
こう语った。
Bob Stilgerさんは、リーダーシップ开発とコミュニティ
开発を実施する组织The Berkana Instituteの协同代表で
ある。BobさんはThe Berkana Instituteを通じて、世界各
地のコミュニティ・リーダー同士の交流と学习を支援して
いる。The Berkana Instituteは「Art of Hosting」という
対话の考え方、そしてAI(アプリシエイティブ・インクワ
イアリ)やOST(オープン・スペース・テクノロジー)、
ワールド・カフェ、Uプロセスなど、参加者の自己组织化を
促すコミュニケーション手法を活用しているのが特徴だ。
今回のダイアログBarは、参加者が六本木のカフェを所
狭しと埋め尽くすほどの大盛况。日本に留学経験のあるBobさんはときたまちょっとした日本语
も交えながら、The Berkana Instituteでの活动をはじめとした「人生の旅路」から得た新しい
リーダーシップの考え方を参加者に投げかけた。
このレポートではBobさんのストーリーテリングから、日本で新しい时代を切り开こうとする
人々に重要と思われるエッセンスをまとめた。日本文化を知り、そして世界各地のリーダーを知
るBobさんは、私たち日本人に深きヒントを与えてくれている。
(レポート作成は高下 义弘=ライター/编集者)
■「知らない」と言えることがリーダーの责任
Bob Stilger: 过去100年间、リーダーシップとは(すべての)人を机械的に整列させるものだ
と考えられていた。しかし、人はすべてをコントロールすることなどできない。なぜなら人の本
质である生命がそうではないからだ。人生はカオスに支配されており、私たちはそれと“ダン
ス”しなければならない。
私は10年程前からThe Berkana Instituteで活动している。そしてその10年间、私はまさに世
界の人々と“ダンス”してきた。ジンバブエ、ブラジル、インド、メキシコ、セネガル…。世界
中のリーダー同士が交流し、互いに学び合う场をセッティングしてきた。そこで出会ったリー
ダーたちは、それぞれが属するコミュニティをより健全で活気のあるものにしたいという愿いを
持った人々だった。私にとってこうしたリーダーたちとのダンスは、まさに「自らのハートに导
かれている」とも言える、素晴らしい活动だった。
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その活动を通して见えてきたのが、今日ここで皆さんとシェアしたい「リーダーのための指
标」だ。これら六つの指标は、これからの时代を担うリーダーたちが知るべきものだ。
(1)「Find True Calling(心の奥の声を闻くこと)」
本当の心の声、心の奥底の声を闻くことがリーダーにはとても大切なことなのだが、どんな状
态が「心の声を闻いている状态」であり、どんな内容が「心の声」なのだろうか?
あなたが「眠らないほど考えてしまうこと」。これがそのような状态であり、その内容が心の
声である。一方、心の奥底の声と対照的な「小さな声」はどんなものか。「会议で何か言わなく
てはいけない」などと考えている内容がそれである。
(2)「Don't Do It Alone(一人でやらないこと)」
ただ、心の声を実行すべきかどうかについては、一人だけで判断してはいけない。友达が知っ
ている可能性がある。友达がバランスを保ってくれる。これまで私が见てきた「心の声に従って
歩いている人」は、いつも仲间と一绪に动いていた。
(3)「Find Quiet Time(静かな时间を见つけること)」
一方、リーダーたちは仲间とともにいるだけでなく、一人で静かになる时间も必要だと気づい
ていた。スローダウンすること…瞑想したり林の中を散歩したり、静かに座って心に耳を倾ける
こと。それにより、“自分の地面”を再确认するのだ。仲间とともに过ごすことと、一人で静か
に过ごすことという「両轮」があってこそ、私たちは地に足をつけた歩みができる。
(4)「Demand Diversity(多様性を求めること)」
リーダーは常に多様性を追い求めているかどうかを、自分に问い続けなければならない。そし
て「违い」を受け入れなければならない。そうでなければ、リーダーは一つの视点にとらわれて
しまう。人はついつい一つの视点にとらわれて、「分かったつもり」に陥る。そうして间违った
判断や行动を起こしてしまう。自分のなかに様々な视点を设けること。そのためには多様な世界
と视点を体験することがとても大切だ。
(5)「Reflect and Learn(振り返り学ぶこと)」
リーダーはみな、「自分たちは新しいことをしているのだ」ということに気づいていた。リー
ダーたちの取り组みは、実験的だったのだ。実験であるがゆえに、常に振り返って観察しなけれ
ば、その実験はムダになってしまう。かつての私は振り返ることがなかった。
(6)「Embrace Ambiguity and Uncertainly(不确実性と暧昧さを受け入れること)」
これは本当にこれまでのリーダーの考え方とは违うアイデアだ。私は以前、「これからの人生
のほとんどを知らなければならない」と思いながら过ごしていた。それに、「组织のこれからを
知っていなければ『お前は无责任』と言われてしまう」と思っていた。しかし今は逆に、「知っ
ている」などと言うのはそれこそ无责任だと思っている。
■彼ら彼女らはすでに知っている
私はリーダー同士が互いにつながり、相互にコミュニケーションを取ることがとても大切だと
思っている。私が所属するThe Berkana Instituteの仕事は、各地のリーダーが集うセンター同
士がつながり、触発し合うことである。
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このようなパイオニア的な仕事は、いわゆる「普通の仕事」とはかなり様相が违う。そのため、
周囲からいろいろと言われることが多い。例えば、「あなたはそこで(リーダーシップを)教え
ているの?」と质问を受けることがある。私は「何も教えていない」と言わなければならない。
そして、このように添える。「彼ら彼女らは、新しい物事を知っている。生き方も知っている。
だから互いに见つけて、结び付き合うことを支援するだけだ」。
●Bob氏のストーリーテリングのグラフィックレコード
(グラフィックレコーディングは井口奈保=コミュニケーションプロセスデザイナー)
■「崩壊しつつある世界」で日本ができること
若かりし顷の私は、祖国のアメリカを出て日本に留学した。日本で墨絵や焼き物を知り、私の
「心の祖父」に出会った。当时、心の祖父は71歳で、私は21歳だった。そして私の妻は当时、早
稲田大学の学生だった。日本は私のスピリットの一部だ。私が日本に来るのは、心に栄养をもら
い、「大地に根差していく」というプロセスを体験する时だ。
私は昨年(2009年)11月、アメリカにいた。システム思考を扱う国际会议「ペガサス・カン
ファレンス」に参加するためだ。冲撃を受けたのは、参加している日本人が25人前後に増えてい
たことだ。以前は数人だったのに。いったい何が起きたんだ?と私は兴奋した。新しいことが日
本で起きているぞ、とね。そのカンファレンスで(ダイアログBarの主宰者である)西村(勇
也)氏にお会いした。そして彼が私を日本に招待してくれた。
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私たちは世界でいろいろな仕事をしてきたが、日本はその轮に加わっていなかった。だが、私
たちが大切にしてきた精神は、昔から日本に深く存在している。协働、静かであること、互いを
尊重すること。それらはまさに日本文化の根干だ。日本が持つ能力は、対话によって世界へと
もっと広がっていくだろう。
现代人は「崩壊しつつある世界」に住んでいる。10年
前、ある友人が言っていた。「世界はより良くなってい
る。より悪くもなっている。そして早くなっている」。
10年前の时点でそれが本当だとしたら、现在ではその状
况はさらに进んでいることだろう。
既存の组织は崩壊しつつある。私は、现在の医疗シス
テム、教育システム、経済システムは(今の形态のまま
では)未来がないと考えている。だがそれでも、それら
システム自体は必要とされている。私たちの仕事とは、
崩壊しつつあるものをソフトランディングさせることだ。
そして「生诞」をサポートすること。以前よりもより早
く、そして何かを持った生诞をサポートするのだ。The
Berkana Instituteでは三つのアプローチが重要だと考え
ている。今あるものをどのようにトランスフォーム(変
容)させるか。新しい可能性をどのようにクリエイトす
るか。そして、新旧をどうブリッジさせるかだ。
私は私たち、そして日本が重要な役割を担っていると感じている。私たちがジンバブエ、イン
ド、ブラジルといった场所で学んだことは、日本という国にとっても大事な学びだと思う。だか
らこそ私は日本でもっと仕事をしていきたい。私の心の拠(よ)り所である日本という意味だけ
でなく、ほかの侧面を持った日本とも仕事をしたいのだ。
この世界で过去50年间爱されてきた考え方は「规模を大きくする」というものだ。しかし、生
命は直线的に规模が大きくなることなど决してない。そこで今、私は「人々にどう影响を与え合
うか」という考え方に基づいて行动している。これは「大きくする」ということでは决してない。
先月、私はジンバブエに行ってきた。人々は「私たちは仲间だ」と言ってくれた。私たちがこ
れまでやってきたことには意义がある。だが、十分ではない。これまでやってきたことから得た
学びを、どのようにしてより多くの人々に広げていくか。これが、现在の私たちの「问い」だ。
(终)
●高下 义弘(たかした よしひろ)
ライター/编集者。筑波大学および同大学院で都市计画を学んだ後、1998年に日経BPに入社。情报シス
テムと企业経営を扱うメディアで约11年间、记者/编集者として活动。主にITエンジニアのメンタルヘル
ス问题、労働环境の改善、キャリア创造、リーダーシップ、チームビルディングなど「人」にまつわる领域
を追ってきた。现在関心のあるテーマは、个人の苦闘や挫折の体験と意识変革が企业活动に与える影响。